介護職がオンとオフのバランスを保つことは、心身の健康にとって非常に重要である。介護職は、他者の生活を支えるやりがいのある仕事だが、同時に大きな責任と負担を伴う。そのため、心にゆとりを持つための意識は欠かせない。しかし、どれだけ個人で努力をしても、職場環境によっては改善が難しい場合もある。
残業が常態化していたり、慢性的な人手不足に悩まされている職場では、個人の努力だけでは限界があるものだ。休憩時間を十分に取れない、休日出勤も多い、夜勤のときにも人手不足で仮眠の時間もろくに取れないような環境は、個人の心がけではどうにもできず、管理側の責任が問われることなのだ。このような状況で頑張り続けても、心身の疲労が蓄積し、心のゆとりを保つことが困難になるだろう。
もし、現在の職場で心の疲れが限界に達し、改善の見込みがない場合は、転職という選択肢も検討すべきである。転職は、新たな環境で心機一転、より良いワークライフバランスを実現するチャンスとなる。特に、介護職は需要が高いため、転職先を見つけやすい職種でもある。
転職活動を行う際は、転職エージェントのような職場の情報に精通した機関の利用もおすすめだ。転職エージェントは、求職者の希望やスキルに合った職場を紹介してくれるだけでなく、職場の雰囲気や労働条件など、求人票だけでは分からない情報も提供してくれる。同じような環境を選ばないようにするためにも、転職エージェントに相談し、幅広い角度から情報を収集することが大切である。